かっちゃんらしいね

久しぶりに千葉に住んでる友人から電話

用件はそいつのおかんが起こした自動車事故についての相談だったんやけど…

「今度久しぶりに飲み行きたいな」

「おう
お前とは久しく行ってないしな」

しばらく俺の勤務地が西日本だったため
こいつと飲みに行ければ7年振りになる

中学、高校、大学と一緒で
いわゆる「腐れ縁」

特に大学の頃は
バイトもほとんど同じとこで
当時こいつと一緒にやってた居酒屋のバイト先に同じくバイトで来てた女の子と一年くらい付き合ってました

片付けが苦手な彼女の部屋は
俺の部屋より散らかってて
そのため
俺の部屋に二人でいることが
多かったんやけど…

そしたら…
いつのまにか俺の部屋も荷物があふれ…
ぬいぐるみまでいっぱいになって

夜バイトの帰り道
よく喋る彼女は
「ねーねーかっちゃん聞いて!聞いて!」
…て1日の出来事を
身振り手振りでドラマチックに語る

「へぇ」とか「そう」なんて返事してると

「ちゃんと聞いてる?」
(`ο´)

…て怒る

「…らしいね」が口癖で
俺の話には

「かっちゃんらしいね」(`▽´)

で片付けちゃう

でも俺が就活しはじめた頃に
ささいなことの積み重ねで
ケンカが多くなって
結局、別れちゃったんやけど

「さよなら」したとき
急にポツポツと雨が降り始め…

「おい傘持ってんのか?」
…て聞いた俺に

「いいの!」

「いいかわるいか聞いてんじゃない!
傘あるのか?」
「こんな時にも…そんなこと言うんだね」

「…………」
「かっちゃんらしいね」
腐れ縁の友人とその彼女は実家が近所で

「そう言えば、
お前が昔バイト先で付き合ってた女」

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「ああ4年生のとき別れた…」

「夏休み実家帰ったときに聞いたんやけど…」

「去年、亡くなったって」

俺のいっこ下やったから36歳
ガンで亡くなったらしい
たぶん結婚して
小学生くらいの子供もいるかもしれない

彼女のことを思いながら
若かったあの日を思い出す

夜、シャッターが並ぶアーケード通りで

二人の声がやたら響いてた

いまの俺はといえば

寂しがり屋のくせに
時々一人になりたくなって
カッコつけで
ガンコで意地っぱりで
結局いまも一人でいる

今頃、天国で

「かっちゃんらしいね」
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