いっぱいの幸せをありがとう。
私は幸せ者だ。
だって最期にあなたの顔を見れたから。
これも日頃のなんとやろなのかな?
病室のベッドで手を握りながら彼女は言う。
最期ってなんだよ。
お前は死なない、そうだろ?
泣きながら返す僕を見て笑いながら
○○前言ってたよね?
私が先に死んだら俺も後追うよって。
震えた声で彼女が言う。
あぁ、すぐに行くから先行って待っててな!
俺は本気で返した。
彼女がいない世界なんてきっと色のない世界と同じだと思うから。
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ありがとう。
でも、絶対に来ないで。
その言葉が聞けただけで私は満足だよ。
あぁ、幸せだなぁ。
いい?
あなたは絶対に違う人を見つけて幸せになってね?
私の事は忘れて下さい。
大好きなあなたの足枷にはなりたくないの。
絶対に私の後を追わないで!!
約束しないと化けて出ちゃうよ?(笑)
返事が出来なかった。
ここで返事したら彼女がもうすぐ死ぬ事を認めてしまうようで怖かった。
頭では理解してるつもりだが本当に認めたくなかったのだ。
ゆーびきーりげーんまんうーそついたら…
そうかすれた声でいいながら彼女は天国へ旅立ちました
あれから2年
好きな人は出来ないや。
だってお前じゃなきゃ意味ないもん。
お前とじゃなきゃ楽しくないもん。
でもな、後を追おうと思ったけど約束守って追わなかったよ。
俺まで死んだらお前との思い出がこの世界から消えてしまうから。
辛いよ、毎日本当に辛いよ。
いつかは俺もそちらに行きます。
その時はいっぱいいっぱい話しようね?
いっぱいいっぱい抱きしめて
いっぱいいっぱい頭なでて
いっぱいいっぱいキスをしよう。
幸せをありがとう。
あとすこし頑張って這いつくばってでも、生きてみます。
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