兄ちゃん失格の泣ける話

兄ちゃん失格の泣ける話です。
私はつい・・・。大好きな妹に
「うるさい!あっち行ってろ!」
と言ってしまった。こんな悲しい話はないくらい・・・。

それが妹と話した最後の言葉になった…

私の家は所謂お母さん子家庭ってやつで、小さい頃から父親が居なかったから
5才離れた妹は、私を慕っていつもくっついてきた…

お母さん親は私達を育てるために仕事で忙しくしていてあまり家に居なかったし、
私も妹が居た事が救いだった…

妹が可愛くて仕方なかった…

私が妹の父親代わりになろう、私が妹をずっと守ってやる!

小さい頃からそんなふうに思っていた…

ある日、司法試験の近かった私はいつもよりイラついていた事もあって、
つまらない事が原因で怒鳴ってしまった…
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そんなふうに怒鳴った事など今まで一度もなかった…

相当ショックだったのだろう…

妹は泣きそうな顔をして、「邪魔してごめんね」と言って家を飛び出していったんだ…

私は追い掛けなかった…

どうせ飯の時間になれば帰ってくると思っていた…

でも夜になっても妹は帰って来なかったんだ…

次に妹が帰って来た時には、冷たくなっていたさ…

交通事故に遭い、体中傷だらけだった…

傷付いた顔が見ていられなかったのか、お母さんが妹に泣きながら化粧をしていた…

その様子を見ながら、この時初めて声を出して泣いた…

後日、お母さんと2人で妹の部屋を片付けていたら、小さな箱が見付かった…

綺麗に包装されていて、その下には
「お兄ちゃんお誕生日おめでとう」
と書かれたメッセージカードがあった…

気が付けば私の誕生日が数日後に迫っていたんだ…

お母さんに言われて箱を開けてみると、私が前々から欲しがっていたんだ。

限定物のピックが入っていた…

メッセージカードを開くと
「いつもありがとう…頑張ってるお兄ちゃんが大好きです…
家族を大切にしてくれるお兄ちゃんが大好きです…」
と書かれていた…

自分でもこんなに涙腺が緩かったのかと思うが、堪えきれずに泣いてしまった…

お前への最後の言葉があんな言葉だなんて…
もっと優しくしてやればよかった…

兄ちゃん、兄も父親代理も失格だな…

やり直せるなら、あの日に戻ってやり直したい…

誰よりも幸せでいて欲しかった妹が…
居なくなったんだ…
本当に本当に後悔しかない・・・。
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本当に泣ける話を集めてみました・・・。


大好きな彼氏を交通事故で亡くした
交通事故で奥さんの記憶がなくなり・・・

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