片親のおれ

おれは母親に育てられた片親の子供です。

そんな母はお父さんとはおれが小さい頃に離婚してしまい記憶にも無い。

お父さんは借金がたくさんありて自分の事しか考えず家族はそっちのけだったらしい。
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とにかく自分の事しか考えずにいつもお母さんは愚痴を言っていた。

そんなお父さんは小学生くらいに母に捨てられ施設で育ったらしいので愛情に欠けて生きてきたから仕方ないのかと思った時もあったんだ。

そんなお祖父さんは帰化申請をした朝鮮人なんです。
小さい頃から
「朝鮮人はあっちいけ」
とバカにされてたみたいです。
自分も親になって少しは親父の気持ちも分かり始めた時の事。

最後に会ったのは5年前子供と一緒に飯を食いにいきました。

相変わらず何一つ喋らず、黙々と食べ終わって帰ったっのを覚えている。

糖尿病で病院に行く金もなくインスリンを6ヶ月も打たず部屋にはチョコとかコーラが大量だった。
座椅子に座ったまま苦しんだ形跡もなく、
7日後に発見。

新年迎える前日だったらしいんです。

台所には甘口のカレーの作りかけの後があった。

ちゃんと作っておいてやったよ・・・・。

ちゃんと食ってやったよ・・・・。

何故か涙が止まらなかった。

なんで言ってくれなかったんだよ!

最後の最後まで迷惑かけやがってさ!

一緒に酒飲みたかったよ・・・。
温泉にも行きたかったなー。

でもお父さんらしい最後だったのかもしれない・・・。

本当にありがとう・・・。
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