会いたいのに会えない辛さが感じた話になります。
この話は友人が20代前半で第2子を妊娠中に検査で子宮ガン発見したところからの悲しい話です。
若いとガンの進行が早いので絶対に母体が無事では済まないこと、
お腹の赤ちゃんにも転移する可能性が高いことなどを告げられていたのに、
彼女は「子供を殺すことは出来ない」と産んだんです。
産後、全身にガンが転移した状態で、手術すら出来なかったんです。
命がけで産んだ赤ちゃんも、すでにガンが転移していた。
赤ちゃんは小さな体で何回も大手術をうけたけど、ダメだった。
たった半年も生きることは出来なかった。
やせ細って、意識も朦朧としている中、彼女はベッドの上で毎日毎日、
「赤ちゃんはどう?」「淋しがってない?」と周囲に聞いていた。
お見舞いに行った友達は、赤ちゃんがすでに亡くなっていることを知っていたので、
「もう赤ちゃんに会ってくれた?可愛いい?私も早く会いたい」と言われるたびに、涙をこらえるのが必死だったんです。
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ドラマでこういうシチュエーションの時、「私の命はどうなってもいいんです」
なんて言って、出産してみて運がよければ母子ともに無事。
悪くても母親が死んで「あなた(子供)を助けるために、お母さんは・・・」
なんてことが多い。現実は全然違うんだと言うことを思い知らされた。
何一つ良い事はなかった。
この事が無かったら、向井亜紀さんのように子供を諦めたケースを
「結局自分の命の方が大切なんだな」なんて
冷たい目で見てしまったかもしれないなと感じました。
命がけで産んだ我が子の苦しみも、死も、何も知ることなく
死んでしまった彼女・・・。残された3歳のお兄ちゃん。
何が正しいことなのか、わかりません。
泣ける話というより、今でも思い出すと辛くて悔しくて泣いてしまう話です。
本当に自分の体は大切にしてくださいね・・・。
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