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命の恩人の我が家の犬

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2月13日の金曜日。この日にちだけでも何かふきつさを感じますよね。その日に起こった出来事です。

この不吉とされる日に、クリスタルさんは文字通り、死に至らしめられていたかもしれません。しかし、その日がむしろ

幸運の日になったのは、他でもないクリスタルさんの愛犬、ジョン・ボーイのお陰でした。この日、米ウィスコンシン州のジャーマンタウン周辺は、摂氏0℃という寒波に見舞われていました。そんな寒空の下、なんとクリスタルさんは自宅の玄関先の椅子に腰かけ、

パジャマにガウンという格好で気を失ってしまったのです。それを見つけた愛犬のジョン・ボーイは、「ご主人様の身に何かが起こった」

と察知するやいなや家を飛び出し、助けを呼ぼうと町中を駆け回りました。

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そして、パトロールの最中だった
ジェフ・ゴンザレス巡査が、首輪をつけた犬ジョン・ボーイが放し飼いになっているのを見かけます。

「その犬は、私に対してちょっとだけ吠えたんです。私が車の窓を開けて声をかけると、人懐っこく尻尾を振ってきました。そして車から降りると、私をどこかへ導くように走りだしたのです。」

そう話すゴンザレス巡査。ゴンザレス巡査は、連れられるように犬の後を付いていきました。何だかその犬には

考えがあるように思えてならず、しかるべき方向に自分を向かわせているような気がしたのです。

やがて辿りついた先で車から降りたゴンザレス巡査は、思わず愕然としました。こんな寒空の下、崩れ落ちるように椅子に腰かけている女性を見つけたのです!「正直言って、その女性はもう亡くなっていると思いました。彼女に近づいて触れてみると、とても冷たくて…唇も真っ青でした。」

と、巡査はそのときの様子を語ります。「でもなんとか呼吸と脈拍を確認することができたので、すぐさま支援を要請しました。幸い同僚が近くにいたので一緒に彼女を家の中に運んだんです。」クリスタルさんはただちに病院へ搬送され、家族らに連絡が渡りました。

クリスタルさんの娘ティアン・ウェントさんは、「ゴンザレス巡査には、母が死んでいるかと思ったというようなことを言われて…」と、辛かった心境を語っています。クリスタルさんはもともと心臓が悪かったのだとか。

そのため、犬をトイレに連れて行こうとした際、急激な体温低下により意識を失ったのではないかと見られています。

しかし、極寒の中で2時間近くも気を失っていたにもかかわらず、愛犬ジョン・ボーイのお陰で一命を取り留めたのです。

実はこのジョン・ボーイ、クリスタルさんの元で飼われるようになるまでに、3回も犬の保護施設を行き来していたのだとか。

ティアンさんは「母とジョン・ボーイは、出会うべくして出会ったの」

と言います。

保護施設で一生を終えるかもしれなかった自分を、温かく迎え入れ優しく接してくれていたご主人様。

そんなご主人様のピンチに、ジョン・ボーイは、大切な存在を失いたくないという想いと、今度は自分が守るんだという想いに駆られたのではないでしょうか。娘のティアンさんが言うように、運命を感じますね。

犬は本当に頭がよく素晴らしい生き物ですね。またまた感動しました。

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