たった四日間だったけど、あなたは私の初めての飼い猫だよ

同棲を始めて間もない夏の日、仕事中の彼氏から電話が。
大はしゃぎで「猫飼うぞ!」。
仕事場の人が子猫を拾って、それを私達が飼うことになったんです。
大量の猫グッズと一緒にやってきた猫。
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ほんとに小さくて、薄汚れてたけど可愛かった。
いまいち猫との接しかたが分からない私にもすぐ懐いてくれた。
私がベットで雑誌を読んでるとチョコンと横に座ったり。
遊びにきた彼の友達たちに人見知りして私の後ろに隠れたり。
異変が起きたのは四日目の夜。部屋の中で突然倒れたんです。
すぐ夜間空いてる病院を探したけど遠くて断念。
ご迷惑とは知りながら近くの動物病院の先生を起こし診ていただきました。
注射をして元気になった(ように見えた)ので、翌日検査をすることになり一旦連れて帰って。
でも明け方に容態が急変。午前中、病院が開くと同時に駆け込みました。
検査の結果は先天性の白血病で先は長くない。
その数十分後、診察台で息を引き取りました。
ごめんね、と繰り返す私たちに先生は静かに「この子は幸せだったと思います。
一人ぼっちで短い一生を終えるより、
最後に心ある人たちに出会えたから。ご飯もらって、病院にも連れてってくれて…。」
その言葉を聞いて涙が溢れました。
たった四日間だったけど、あなたは私の初めての飼い猫だよ。
今ではすっかり猫バカです。
ろくに名前も決めてあげれずごめん。
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