あれは今から1年半前...大学3年になりたての春に最悪な出来事がおこりました...
大学の授業が終わって帰り支度をしている時に携帯に届いた一本の電話...
着信画面を見ると彼氏の親友でした...
珍しいなと思って電話に出るとその人はこう言いました...
「○○さん（私）落ち着いて聞いて...
だー（彼氏）が事故にあった...」
あまりに突然の予想もしない事態に私は固まりました...
「彼氏は？？？どうなの？？？無事なの？？？？？？」
私の台詞にその人はしばらく沈黙しました...
そして…搾り出すようにその人は言葉を発しました...
「…即死だって…！！！」
聞きたくなかった最悪の言葉...
その言葉が信じられず私はただひたすら
「嘘でしょ？？？ねぇだーが…そんな嘘でしょ？？？？？？」
と繰り返すことしか出来ませんでした...
その後の事はよく覚えていません...
ただ私の様子が尋常でない事に気付いた友人が電話を代わってくれたこと
その後彼女に連れられて彼氏の親友が教えてくれたという病院へ行ったことは覚えています...
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彼氏と『会った』のは告別式の日のことです...
黒いスーツを着て告別式に参列してもお焼香をしても
彼氏がいなくなってしまったという実感は全く沸きませんでした...
周りの人たちは号泣というくらい泣いているのに私は全く涙が出ませんでした...
出棺直前...
花を入れるため私は棺に近付きました...
初めて見るもう息をしていない彼氏の顔...
死んでいるなんて信じられないくらい綺麗な眠るような顔でした...
現実感がないままそんな彼氏を見つめました...
そしていよいよ出棺の時...
彼氏の棺はふたをされ杭を打ち込まれ…何人もの人の手により持ち上げられました...
そして霊柩車の中へ運び込まれ･･･
その時私は初めて彼氏が亡くなったという現実を目の当たりにしました...
このあとの事もよく覚えていません...
一緒にいた友人によれば今までに見たこともないくらい取り乱していたようです...
「いやだ！だー！！どこに行っちゃうの？？？行かないで！！
やめて！！だー！！！行かないで行かないで！！」
ひたすらこういった事を叫び泣き喚き走り去る霊柩車を追いかけようとし
周りにいた友人達に止められていたそうです...
そして友人にすがりつき泣き崩れたそうです（ここは少し覚えています）...
彼氏の死を実感してからというものの私は抜け殻のような生活を送っていました...
学校には毎日通い授業もきちんと受けバイトも続けました...
しかしいつも空虚を抱えた魂の入っていない抜け殻のような状態でした...
そして夜になると彼氏との思い出の品々写真を眺め泣き続けていました...
そんな私を心配し両親や友人が励ましに来るのですが…
当時の私の心には何も届きませんでした...
いっそ死んで彼氏のところに行きたい...本気で考えたこともあります...
しかしそれから1年後の彼氏の命日...
私は一番最初に電話をくれた彼氏の親友と共にお墓参りへ向かいました...
そこでやはりお墓参りに来ていた彼氏のご両親と会いました...
彼氏のお母さまが告別式で一度会っただけの私を覚えていてくれて話しかけてきてくれました...
そしてこう言われました...
「あの子を好きになってくれてありがとう...
あなたとお付き合いする事が出来てあの子も幸せだったと思うわ...
でもあの子はもうこの世にいない...
あの子があなたを幸せにする事はもうかなわない事なの...
どうかあの子の事は過去にして幸せになれる道を見つけて...
あなたがいつまでも悲しい顔をしていたらきっとあの子は悲しむから…」
その言葉を聞き…私は周りの目も気にせず号泣しました...
そんな私を彼氏のお母さまは抱きしめ
涙声で「ありがとう」と繰り返しながら背中をたたき続けてくれました...
それを境に私は抜け殻の生活から抜け出す気力が出るようになりました...
いつまでも悲しんでいてはいけない...
私が泣くたび彼氏は困り果て悲しんでいたじゃないか...
彼氏は元気な私が何より好きだったはず…
そう思い段々と以前の生活を取り戻す事が出来るようになりました...
そして今彼氏がなくなって一年半...
私は何とかやっています...
今でもどうしようもない喪失感･悲しみに襲われることはあるけれど…
彼氏を悲しませないためにも笑顔で日々を過ごせるように心がけたいと思っています...
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交通事故の怖さ
一緒に上京して同居してた親友がバイクで事故った話
