私には恩師ではないが思い出に残っている先生がいます。この先生がいなかったら今の私はなかったはずです。
私は昔から集中力がなくて勉強する事が苦手でした。
ノートを取る事が苦痛でたまらない私・・・・。
でも、塾では勉強に集中出来て塾内ではいつもトップの成績。
ただ、学校で勉強が出来なかったんです。暇さえあれば寝たり、友達と手紙を回したり…
提出物は気が向かないとださないし、得意教科なら誰にも負けないが苦手教科はクラスでも下の方だったんです。
私には苦手教科がありそれが理科だった。
ただ、嫌いじゃなく実験大好き!て感じだったけどそれでも授業には集中出来なくてテストの点数も非常に悪かった・・・。
理科はいつも理科室であったのだが理科室は班で実験出来るように個別の机がない。
だから、先生の決めた班で座っていた。
で、先生はなるべく喋らなさそうな人を同じ班にしたつもりだったがその班はみんな同じ小学校で同じクラスになった事ある子しかいなかった。
そして当然喋る喋る。
喋らないときでもいつも寝ていた。でも、そんな私でも授業中はいつも怒るのに対し
授業が終わって理科室から教室に帰る間二人きりになった時に日頃の疑問には何でも答えてくれた。
若くて今時の優しくて面白い先生だった。
(少し適当なとこもあったが…笑)
学期末になると全くというほどノートを取らなくなりました。
(今まで授業のノートが2冊目になったのは
得意教科が1回のみというくらい取ってない)
先生から注意される事も日に日に増えたその上遅刻も多かった為注意される事が非常に多かった。
そんな2月のとても寒い時期。
そんなある日の帰り先生が教室の外でずっと待っていた。
そして、帰りの会が終わると私を呼び出した周りとあ~、ついに先生もキレたな~とかいう話をしていた。
先生はそれを聞いていたのか怒らないから、ちょっと来い!と言ってビミョーな顔をした。
そして外の人気のない場所
(遠くに部活動生が見えて他の人が立ち聞きしにくい場所)
に連れて行かれ先生は部活動生の方向を向いて手すりにもたれかかり隣の手すりをぽんぽんと叩き、来いよ
というようなかんじで言った。
私は言われるがままに手すりにもたれかかった。
すると先生は話し始めたんです。
まず初めに怒らない事を説明して来た(笑)
その時に言ったのが『俺は散々お前を怒って来たが今までに一度もお前の気持ちを考えた事がなかっただから今回はお前の気持ちを考えてみる事にした』
私はあまりに驚いて黙り込んでしまった。
この先生がこんな事言ってくれるなんて
思ってもみなかったからというのもあったがやっぱり怒られるのを頭の隅で考えていたからだ。すると先生は色々質問して来た
勉強方法などについてどんな質問をされたかは覚えてないが質問をされたのは覚えている
そして、先生は口を挟まずに親身に聞いてくれて提案してくれたんです。
まずはたくさんペンを使って色遣い気にして楽しくノートを取ろうという事を始めた。
それから私は毎時間丁寧にノートを取って先生に授業終わりに見せに行った
すると先生はいつもニコッと笑って褒めてくれた。
それは1年生最後の授業まで続けた
先生は2年生になっても頑張れよ
と言った。
それから終業式・・・。そこで離任式があり先生は離任した。
先生は泣いていた
私はその日先生と喋れなかった
先生を好きな生徒もいたし(恋愛的に)副担任で他クラスを持っていた。
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ただ、帰る時職員室から出ていた先生に友達と手を振ったのが最後になった。
遠い中学に行ってしまった。
それから私がノートを取るのが続いたのは
2年生の最初だけだった
でも、おかげで過去最高点でかなり取れた
ただ、1学期後半は得意教科もノートを取らないほどに
なってしまった…
離任式のその日の夜、寝る前に少し考えた。
あの時何故言ったのかって事
その時にはもうこの学校を離れる事が決まり
それで、次の先生に引き継ぐ時に困るから
話したんじゃないかと思うと
そんな事をする先生とは思わなかったから
少し泣けてくる
他の話には劣るが
私の人生を少しだけ変えてくれた先生の話です。
本当にありがとうございます!
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