おばあちゃんは頑張りやで綺麗好きでとても明るかった。
それにむぎちゃと麺つゆまちがえるし砂糖と塩まちがえるし、とことん天然だった。
そんなおばあちゃんが亡くなったのは、か月前。
夜の9時くらいに、
「事故にあって、意識不明らしい」
と、父から電話があった。
おばあちゃんとの最高の思い出を書かせてほしいので書きました。
でも泣ける話にもなります。
急いで病院に行くと治療中のライトがついていた。
しばらくして詳しいことをきくと、どうやら、一人で事故したらしい。
家を出て1㎞先にある下り坂で、電柱にぶつかったんだそう。
それをきいて、私は違和感を感じた。
いつもならおばあちゃんは寝ている時間なのに、どこかへ行こうとしていた?
どこへ?何をしに?
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という疑問は、父の一言で消え去った・・・。
「ばあちゃんはな、おいしい肉じゃがができたから、うちにとどけに来ていたそうだよ。」
私は、それだけ?って思った。
思い返せば、おばあちゃんは料理が苦手だった。
失敗ばかりだった。
でも今日は違う。
いつも失敗していた肉じゃがが、上手くできたのだ。
それは、それは嬉しいにちがいない。
そんな思いのこもった肉じゃがを、
私たちに一番に食べてもらいたいと、
おじいちゃんがとめたのもきかず、
とびだしてきたらしい。
私は泣いた。
涙がとまなかった。
会いたいよ、おばあちゃん。
食べたかったよ、その肉じゃが。
普段は泣かない父が、
「ばあちゃんらしいね」
と言って泣きじゃくっていたのを今でも覚えている。
本当にありがとう・・・。
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