中二ぐらいの頃の話です
うちは家族がおかんと姉ちゃんしかいません。
だから、ちょっと貧乏でした。
ちょうど思春期真っ只中な時期に貧乏なのが恥ずかしいっていう気持ちがあり、ちょっと反抗的でした。
その頃よく姉ちゃんと口喧嘩していて、ことあるごとに衝突していました。中二の秋のある日、いつものように口喧嘩していました。
姉ちゃんが俺のする事にいちいち口を挟んでくるのが嫌で、俺は姉ちゃんじゃないから口出すなって言いたくて、
「他人なんだから関係ないだろ!」
って怒鳴りました。
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そしたら、急に姉ちゃんの顔が鬼のように恐くなり、胸ぐらを捕まれて壁に押しつけられました。
年齢が五才上の姉ちゃんの力は強くてかなり痛かったです。
「いってーな!!」
って怒鳴りながら姉ちゃんを睨みつけたら、鬼のような顔のままボロボロ泣いてました。
びっくりしてたら、姉ちゃんに
「他人なわけねーだろ!!家族なんだよ!!
わざわざ他人なんかに口だししねーよ!!
家族だから心配なんだろ!!大事な弟なんだよ!!」
って怒鳴られました。
そこで自分が言ったことを理解しました。
その瞬間、涙が溢れ出てきました。
止めたくても止められなくて、声にならない声で謝りました。
しばらく二人で大泣きしてました。
思えば、普段は憎まれ口を叩いてたけど、本当に辛いときはいつも助けてくれてました。
小さい頃もおかんが仕事でいないとき、ずっと一緒にいてくれてました。
姉ちゃんも『おかん』でした。
そんな姉ちゃんも今月結婚しました。
旦那さんと一緒にいるときとても幸せそうでした。
姉ちゃんが幸せになってよかったです。
シスコンって言われても、俺は姉ちゃんが大好きです。いつもありがとう!
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