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感動する話

ごめんね

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中学2年、5月。

あたしの親友の幼馴染みの彼からメールで
「俺、○○のこと好きだ、付き合ってください」
と告白された。

その時あたしはその彼のことは好きと言う感情はなかったけど、付き合ってもいいかな?と思い軽い気持ちで付き合った。

一緒に帰ったり、メールしたりとあたしは日に日に彼のことを本気で好きになり始めていた。

あたしが所属している部活は休みがなく、遊ぶ時間もない中でも彼はあたしの体の心配をしてくれた。

疲れてメールも返信できなかったり、会話も相槌しかうたなかったときもあった。

それでも何も文句を言わない優しい彼だった。

あたしは気付かなかったんだ。
彼が悩んでいたことに。

7月。

付き合ってから2ヶ月がたった。

学校から帰り、ケータイを見るとメールがきていた。

彼からだった。

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「ごめん、別れよう
今までありがとう」

絵文字もなにもない悲しいメールだった。

最初はわけがわからなく何回も読み直した。

何回読んでも内容は同じ。

涙が溢れ出てきた。
止まらなかった。
声に出して泣いた。

別れてから数日後に親友から聞いた。

「メールはいつも俺からで、会話もそっけなくて、俺のこともう好きじゃないのかな?ってずっと相談されてたよ」

すごい悩んでたよ。

そう言われた。

ごめんなさい。

彼の気持ちも考えずにあたしはなにやっていたんだろう。

なにも文句を言わずに送ってくれたこと。

会話はいつも楽しいことばかり話してくれたこと。

大切にしてくれたこと。

悪いことはちゃんと怒ってくれたこと。

握る手は緊張で汗をかいていたのに気にせず握ってくれてたこと。

精一杯の好きを伝えてくれたこと。

全部。全部今になって思い出す。

今更だけど謝りたい。

ごめんね

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