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母とアイスクリーム
中三の頃、母が死んだ 俺が殺したも同然だった・・・ あの日、俺が楽しみにとってあったアイスクリームを、母が弟に食べさせてしまった 学校から帰り、冷凍庫を開け、アイスを探したが見つからなかった 母親に問 ...
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白いヒール
私は昨日小学4年生の子から手紙で相談を受けました 『僕のお母さんに元気になってほしくてプレゼントをあげたいんだけど、僕のお小遣いは329円しかありません。この値段で買えて女の子が喜ぶ物は何ですか? ...
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ばあちゃんのスイカ
昨年の夏に高知へ行った。 夏真っ盛りで走ってても頭がクラクラするくらいの炎天下。 R439の全線走破目指して2日目の午後、中村市に近いところまで辿り着いた。 辺りにはなにもない川べりの道端にビーチパラ ...
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父の面影
4歳になる娘が、字を教えてほしいといってきたので、どうせすぐ飽きるだろうと思いつつも、毎晩教えていた。 ある日、娘の通っている保育園の先生から電話があった。 「○○ちゃんから、神様に手紙を届けてほしい ...
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パパになったたかしへ
俺の母親は俺が十二歳の時に死んだ。 ただの風邪で入院してから一週間後に、死んだ。 親父は俺の二十歳の誕生日の一ヶ月後に死んだ。 俺の二十歳の誕生日に入院中の親父から手紙を渡された。 黄ばんだ封筒を開け ...
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消防士の親父
オレの親父は、消防士だった。 いつなにがあってもおかしくない仕事だから、よく母に 「オレに何かあっても、お前らが苦労しないようにはしてる」 ってそう言っていたのを覚えている。 親父はとてもあつい人間で ...
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一個上のおにいちゃん
三歳ぐらいの時から、毎日のように遊んでくれた1コ上の兄ちゃんがいた。 成績優秀でスポーツ万能。しかも超優しい。 一人っ子の俺にとって、ほんとに兄ちゃんみたいな存在だった。 小4の時、真冬にサッカーして ...
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余命
1990年5月、婚約者が肝臓ガンで余命半年と宣告された。 自分より2歳年下の彼女は当時25歳、将来の生活を想像し、 お互い希望に胸膨らませ、幸せの絶頂にあった2人にとって、 それは到底絶え難き試練であ ...
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母の匂い
その先生が5年生の担任になった時、一人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。 ある時、少年の1年生からの記録が ...
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ビデオテープ
俺、小さい頃に母親を亡くしてるんだ。 それで中学生の頃、恥ずかしいくらいにぐれた。 親父の留守中、家に金が無いかタンスの中を探しているとビデオテープがあったんだ。 俺、親父のエロビデオとかかな?なんて ...