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彼女の三回忌の悲しい話

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彼女の三回忌の悲しい話です。少しだけ書かせて下さい・・・・。

今日、彼女の三回忌だったんだ。
3年前のあの日にもっと一緒にいてやればよかったなと・・・。

当時、俺には中学から付き合ってる彼女がいたんだ。
2月下旬のことだったんだ。
俺は大学に行くため必死に勉強していた。何日も徹夜続きですこしイライラしていたせいか彼女が家に飯を作りに来たとき食べるだけ食べてすぐに邪魔だから帰ってくれと言ったんだ。
彼女は怒りもせずに笑顔で
「あっごめんね。気が利かなくてさ」
とだけ言ってすぐに出て行った。

翌日からもメールだけは10件は必ずあった。内容はほとんど同じだけど。
[題:返事はいいからね。
本文:勉強はかどってる??・・・ってあたしが邪魔してるよね。
でもメールくらいはさせてね。それじゃ大学合格しますように。]
俺はほとんど返事もせずに、勉強ばかり。
そして、忘れもしない3月14日
街はホワイトデーというもので盛り上がっている。
そんな日でも、俺は勉強。試験が近いから焦っていたのだ。
そして息抜きに「フッ」と携帯を見ると珍しくメールが来ていない。
なぜだろうと思いつつも風邪でも引いたのかと思いこの日はすぐに寝た。
夢に彼女が出てきて「もう別れよう。あなたといるとこっちまで疲れる。」
とだけいい彼女は闇の中へと消えていった。
ここで目が覚めたんだ。

暗闇のなかで携帯が光っていた。
彼女からのメールだっ。
内容は
[昨日あたしの誕生日。やっぱり忘れてたね。
でも勉強忙しいから仕方ないよね。気にしないでね。
怒ったりしないから。それじゃさよなら・・・]
このときは気づかなかった。
このさよならが永遠のさよならになるなんて。
俺は普通に返事を返したが
返事は返ってこなかった。いや返せなかったのだろう。
それからメールはこなくなったが俺はそんなこと、すっかり忘れていた。

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試験が終わり、運命の合格発表・・・
結果は見事合格した。
俺は真っ先に母でもなく父でもなく彼女に電話を掛けた。
しかし電話は繋がらないんだ。何度掛けても同じだ。
俺は向こうの電波が悪いんだと思い先に両親に電話を掛けた。
そして時間をあけてもう一度電話したが、
やはり繋がらない。
携帯は諦め彼女の家に掛けると、
彼女の母がでた。
俺は浮かれた声で、彼女に代わってくださいと言った。
が彼女の母は、「もう・・・いない・・・」
と間の長い言葉を言った。
俺はなんのことか解らずどこへ行ったかわかりますか。
と聞いた。
次の瞬間に彼女の母の言葉に俺の背筋は凍りついた。
泣きながら今にも消えそうな声で
「天国・・・」
俺は無心になり、その場に立ち呆けていた。

しばらくその場に突っ立っていたが、
いつの間にかバイクにまたがり、
彼女の家に向けバイクを走らせていた。

そして10分後インターフォンも押さずに彼女の家に入ると、
そこには、彼女の写真とたくさんのお花があった。
俺はなにが起こったのか理解できず彼女の母に震える声で、
彼女はどこへ行ったのか尋ねるが彼女の母は、
泣き崩れていて返事はできなかった。
俺はきっと幻を見ているんだ。
と思って部屋を飛び出した。
俺は無意識に彼女との思い出の場所をバイクで回っていた。
公園川辺2人の秘密の海岸、どこかに彼女がいると思っていた。
必死に探していた。
しかし・・・いるわけない。
だって彼女はもうこの世にはいないのだから・・・

後日、彼女の母が彼女の日記を持ってきた。
抜け殻のような俺は目ではなく魂で見ているようだった。
日記に目を通す。
彼女は病気になった日からこれをつけてるらしい。
俺の誕生日の日10月28日
今日は彼の誕生日。
でも勉強だからプレゼント渡しに行っただけ。
1日ぐらい休んだらって言いたかったけどやめた。
どうせ・・・。そんなことして落ちたらどうすんだよ。
って怒るに決まってる。

だめだ。こらえられない。涙が溢れてくる。
そして、彼女の誕生日、
3月14日・・・。
今日は私の20歳の誕生日だぁい。
でも彼は勉強・・・。

本当にごめんな・・・・。ありがとう

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