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もしぼくが死んだら

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一人の英国人兵士が、イラクで銃弾に倒れた。
彼は戦場に赴く前、婚約者に一通の手紙を残していた。
“もしぼくが死んだら、開封して読んでほしい”と託して。

英ランカシャー州のリー・ソーントンさんは、イラク南部に展開する
第12砲兵連隊に所属していた。
9月5日、街を巡回活動中に銃撃を受け、搬送されたドイツの病院で
2日後に亡くなった。22歳だった。

ソーントンさんは、学校の先生になることを目ざして大学で勉強していた
ヘレン・オプレイさん(21)と婚約。
イラクから戻れば、08年に結婚式を挙げる予定だった。

彼の死後、手紙を読んだオプレイさんは
「私の気持ちはとても言葉で表せない。彼は親切で、寛大で、男の人に求めるすべてを持っていた」
と悲しんだ。

手紙の内容は英BBCや主要紙でも報じられ、
「涙が止まらなかった」といった市民らの声が寄せられ続けている。

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なぜ、ぼくはこの手紙を書いているのだろう。
君には絶対にこの手紙を読んでほしくない。
だって、読むということは、ぼくが死んだということなのだから。

君は愛がどういうもので、愛されるとどういう気持ちになるか、
ぼくに教えてくれた。
いかに生き、本当の幸せのためにはどうあるべきかを教えてくれた。

神様がぼくらをこの地上で引き合わせてくれたのだと思う。
ぼくのベッドの頭の上には、君の写真がはってある。
毎晩、口づけしたぼくの指で君の顔をなでて、
君に見守られながら眠りにつく。

でも今度はぼくが、夢の中でも君が安らかでいられるように
君を見守ってあげる番だね。

さびしい時はいつだって、そっと目を閉じてごらん。
ぼくは君のすぐそばにいるよ。

ぼくは全身全霊で君を愛したよ。
君はぼくのすべてだった。

永遠の愛を。リー

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