高2の夏、僕は恋をしたんです。
好きで好きでたまらなかった。ひと時も頭から離れなかった・・・。
その相手を好きになったきっかけなんですが、僕がクラスでいじめにあって落ち込んでて生きる意味すらわからなくなって人生どうでもよくなっていたんだ・・・。
そして一人教室で泣いていた時に彼女がそっと僕に近寄って来てくれたんだ・・・。
「○○に涙なんて似合わないぞ。ほら、笑いなよってさ！
私、笑ってるあんたの顔好きだよ。」
といってくれたんだ。どんだけすくわれたか・・・。
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それからは僕は、いじめられてもずっと笑ってたんだ。
泣くこともやめた。そうすると次第にいじめもなくなって気がつけば友達もたくさんできていたんだよ。あのときの僕を救ってくれたのは間違いなく彼女の一言だったんだ。
それ以来ずっとずっと彼女を想い続けて気がつけば高校の卒業が近づいていたんだ。
その間何度も何度も告白しようとしたさ。
でも好きだから、大好きだから、好きすぎたから失うのが恐くて実行はできなかったんだ。
情けないよ・・・。
しかし、卒業が間近になってようやく覚悟を決めた僕は卒業式の日に彼女に告白することを決心したんだ。
そんな卒業式の三日前の朝の出来事・・・。
いつものように彼女におはようを言おうと思って教室を見回したが彼女の姿はないんだ。
入試も近いし、今日は休みなのかと気を落としていたんだ。
そのとき担任の先生が暗い顔をしながら教室に入ってきていきなり僕たちにこう告げたんだ。
「○○さんが昨日、学校の帰りに車にはねられ意識不明になり今朝病院で亡くなりました・・」と。
何を言ってるのかわからなかった。
頭が真っ白になった・・・。
状況が理解できない僕はみんなが泣いてる中で泣くことすらできなかった。
そしてお通夜の日、棺おけの中にいる清められた彼女の姿を見た時になってようやく涙がこみ上げてきたんだ。
祭壇目をやると彼女の写真が目に映ったんだ。
彼女は笑ってたよ。
そのときふと彼女が僕に言ってくれたあの言葉を思いだした。
僕は笑った。他の参列者の目には人の死を前にして笑顔を浮かべる僕はどううつっただろうか？
それでも僕は彼女の写真を見ながら笑ったよ。
でもその笑顔は引きつってなかっかな！？
彼女に聞きたいし答えもほしい・・・。
でももうかなわないけどさ・・・・。
彼女の死から2年がすぎ、クラスで同窓会をしたんだ。
その時にクラスの女子から高校のとき、彼女が僕を好きだったという事を教えられたんだ。
僕はその瞬間に泣いた・・。声をあげて泣いた・・。
それからまた僕は笑った・・。
彼女に笑顔を届けたいから・・・。
本当にありがとう・・・。
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母が私が2歳の時に癌で・・・・
