戦争の爪痕は長く残るんだなと感じた日があります。この話は数年前に亡くなったおじいちゃんから聞いた話になります。
戦争も末期の時、陸軍飛行隊の整備兵だったじいちゃんは、
内地の飛行場にいたが、あるとき転属命令が出て
分隊ごとに整列させられて2つのグループに分けられたそうです。
同じ部隊に仲のいい同郷の先輩がいたんだけど、
その人は分けられた別の隊で、じいちゃんとは違う場所に転属になったそうです。
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移動日の前夜その人が、もう会うことも無いだろうからと大事にしていた私物やお菓子、羊羹、缶詰などをたくさんくれたそうです。
後で聞くところによると、半分に分けられて別のところに行ったほとんどの方は、沖縄戦で戦死されたとのことです。
じいちゃんは大陸の飛行場に転属して終戦まで生き残りました。
あのときは人数さえそろってればいいというようなわけ方だったで、ひょっとしたら自分が沖縄に行っていたかも
しれないと言っていました。
そして、先輩の別れ際の寂しそうな顔のくせに陽気な振る舞いと
前夜もらった羊羹の味が忘れられないとも言っていました・・・。
戦争は本当に爪痕が残ります。永遠に地球上から争いがなくなるのを祈るばかりです。
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