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花火の中のプロポーズ

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花火の中のプロポーズの話になります。おれにはとある夏に付き合って1年になる彼女がいました。

その彼女とは中学の同級生で成人してから付き合い始めた仲です。
同窓会で3年振りの再会。お互いにどんな性格なのか、趣味がなんなのかなど知っていたので付き合おうかなとなったとき、そう時間はかからなかった。

彼女の家と、俺の家は近かったが、毎日会うわけでもなかった仲でした。

連絡も気まぐれにするような感じで頻繁というわけでもなかった。
だけど、俺は彼女のことが大好きで、きっとこいつと結婚するんだろうな。という思いがこころのなかにあったんだが。

ただ付き合い初めて初めての夏、花火行こう!夏祭りに出掛けよう!と彼女との恒例の話しが始まった。

結婚も現実味を帯び、

今年はこのイベントを使ってプロポーズをしよう!
と決めていた俺だったんだが。

どんな風に言えば彼女は喜んでくれるだろうか、どう伝えれば彼女の心に響くのだろう。と悩みに悩みプロポーズする日ギリギリまで毎日のように紙に書いてはこうじゃないこうでもない。と考えていた。

プロポーズの言葉も決まり、
あとはメッセージ花火にのせて伝えるだけ。

彼女は驚くだろうか?笑うのかな?泣くのかな?なんて想像をしながらプロポーズの日を待った。

プロポーズ前日の朝。

彼女から「今日は友達と遊びにいってくるね。明日の浴衣買いにいってくるわ!どんなんにしよかな~楽しみにしてて。」とメールが入っていた。

俺は想像を膨らませ、仕事に出掛けた。

仕事が終わり、帰宅しようと携帯の電源を入れた。
すると1本の電話が鳴った。
彼女の家族からだったんです。

「OO君、今からOO病院まで来てくれる?」と。なんで病院?と若干パニックな俺は急いで向かった。

病院の入り口で彼女の家族が待っていた。「何があったんですか?」と聞く俺に彼女の家族が「あのね、落ちついて聞いてね。今日の朝、出掛けると言って出ていったOOが事故にあって。打ち所が悪くて今意識がないの。今夜が山って言われて・・・。」

俺は頭の中が真っ白になった。

急いでICUに向かうとスヤスヤ眠っている彼女。その姿を見てなんだ、オーバーな。寝てるだけじゃないか。今夜が山?朝になれば目を覚ますやろ。と俺は思ったんだが。

朝になっても目を覚まさない彼女。
峠を越えたと思ったが、プロポーズ当日の夜になっても目を覚まさない。

花火の時間になり、
会場近くだった病院の周りは人で埋めつくされていった。

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病院の窓から見える花火。
今頃俺は彼女や友人たちとこの花火を一緒に見ているよな。
彼女は新しい浴衣を着て俺の横で綺麗やね~!と満面の笑顔で言っているよな。
なんて考えながら花火を見ていた。

メッセージ花火の時間。
会場からアナウンサーの声が聞こえた。
「OOさんからOOさんへ。至らない俺やけど、これからの人生俺の横でずっとそのすてきな笑顔見せてくれへん?」

と言うプロポーズの言葉と共に彼女への花火が打ち上がった。

花火終了の時刻。

とうとう意識も戻らず、家族、友人に見守られ彼女は息を引き取った。

あれから3年。
今年も花火の季節がやってくる。
あの時どんな風に返事をしてくれたのか。
今となってはもうわからない。

花火を見るのが本当に怖い。辛い。おれの大切な彼女を返してくれ!!!

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