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犬の泣ける話

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この話は愛犬の大切さをしみじみ感じることができる話になります。

アメリカのジョージア州にある動物保護施設に1匹の犬が捨てられました。

彼の名前はチェスター。14歳の老犬で、その姿からほとんど世話をしてもらっていなかったことが分かりました。

さらにチェスターは大きな問題を抱えていました。

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チェスターは体中がガンに侵されており、治療もされず、すでに末期の状態であることが
分かったのです。

施設ではチェスターをきれいにし、見える場所の腫瘍は取り除きましたが、チェスターが長くは生きられないことは明らかでした。それでも一縷の望みをかけてチェスターの最後の数週間の時間に彼に家を与え、看取ってくれる里親を募集することにしたのです。

そんなチェスターを家族に迎えたいと言ってくれる人が現れました。

その女性はニコール・エリオットさん。

ニコールさんが現れたとき、施設の職員はとても興奮したそうです。

高齢で末期ガンの犬の里親になりたいという人が、最後まであらわれなくても
不思議ではなかったのですから。

ニコールさんは、保護施設のフェイスブックに掲載された
悲しい目をした小さなチャコール・グレイの犬を見て、家族として看取ることに決めたのです。

「もし私が末期ガンになったとしたら、誰かが私のためにきっと同じことをするだろうと思っています」とニコールさんは話しています。

最後の日々をできる限り幸せな時を過ごせるようにチェスターはニコールさんの家族になってから、とても大事にされ
楽しく暮らしています。

何でも好きなものを食べられるし、おもちゃもいっぱいです。

それにたくさんなでてもらえるし、ドライブにも一緒に連れていってもらえます。

「私は彼に犬らしい楽しみを経験させてやりたいと思っています。保護される以前にはそんな楽しみを経験したことがなかったと思うので。」

チェスターと一緒にビーチへの日帰り旅行へ行ったり、ホスピスへの訪問も計画しているそうです。

しかし、チェスターは健康体ではありませんから、彼の体調を注意深く見て負担にならないように注意していると言います。

「彼の最後の日まで私ができる限りのことをしてあげるのが、私の責任だと思っています。」

保護犬の里親になるという選択をしてくれた人でも、通常は子犬や若い犬を希望することが多く、近い将来死ぬことが分かっていてる子を看取る覚悟で里親になる方はなかなかいません。

ニコールさんの覚悟とチェスターに対する愛情には心を打たれます。

チェスターを見たとき、自分が本当に看取る覚悟があるかどうか責任を果たせるかどうか自問したそうです。

その結果、チェスターの最後の日々が幸せに過ごせるようにすることは自身にとって素晴らしい経験になると思ったそうです。

どんな亡くなり方であっても、愛した子が死ぬことはつらいことです。

しかも、ガンなのでチェスターが苦しまないように気遣ったり面倒を見たりする必要もあります。

そのすべてを覚悟して、チェスターの里親になったニコールさんを尊敬せずにはいられません。

保護時のチェスターの姿を見ると、それまでの彼の犬生はあまり幸せでなかったことは想像に難くありません。

残された日々は少ないかもしれませんが、彼が愛され幸せでいることを心からうれしく思います。もし、いつかチェスターのような犬に出会ったら、ニコールさんのような行動がとれる自分でありたいと思っています。

この話を読んでめちゃくちゃ泣きましたし感動しました。本当に素晴らしい話ですね。

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